PROMETEON、新世代トラックタイヤ「S02 Pista」を発表
― PIRELLIの技術DNAを継承する次世代トラックタイヤ「Serie 02」 ―

PROMETEONはPIRELLIのTBR技術を受け継ぐ専業タイヤメーカー。ダカール・ラリー参戦で実証された技術と、日本の物流現場につながる製品開発の背景を紹介します。
PROMETEON Tyre Group(プロメテオン・タイヤ・グループ)は、2023年12月、新たに開発したトラック・バス用タイヤ「S02 Pista」 を正式に発表しました。
本製品は、PROMETEONが展開する次世代TBRシリーズ「Serie 02(セリエ・ゼロツー)」 の一つとして位置付けられており、耐久性・構造強度・走行安定性を高次元で両立させることを目的に開発されています。
「S02 Pista」は、砂地・未舗装路・高温環境といった過酷な条件下での使用を想定し、低内圧時でも安定した走行性能を維持できる設計が特徴です。その性能を実証する場として、ダカール・ラリー2024 において、実際の競技用トラックに装着されることが発表されました。
ダカール・ラリーは、世界でも屈指の過酷なモータースポーツイベントであり、車両・部品ともに極限状態での信頼性が求められます。PROMETEONにとって今回の参戦は、単なるプロモーションではなく、実環境でタイヤ性能を検証し、その結果を製品開発に反映させるための重要な技術的チャレンジと位置付けられています。
■ PROMETEONは「PIRELLIのTBR専業進化形」
PROMETEON Tyre Groupは、PIRELLIが長年にわたり世界市場で築いてきたトラック・バス用タイヤ(TBR)事業をルーツとして誕生したメーカーです。
総合タイヤメーカーであるPIRELLIが培ってきたTBR分野の技術・設計思想・品質基準を継承しつつ、
PROMETEONは TBR専業メーカーとして独立・進化する道を選びました。
これにより、商用車専用タイヤに特化した研究開発体制が構築され、より実運用に即した製品設計や、
フリートユーザーの視点に立った改良が可能となっています。
PROMETEON製品には、PIRELLI時代から受け継がれる以下の思想が色濃く反映されています。
- 過酷な使用条件を前提とした耐久設計
- 実走行データを重視した検証プロセス
- 安全性と経済性を両立させるTBR開発思想
今回のダカール・ラリー参戦は、
「極限環境で鍛え、その成果を市販タイヤへ反映する」
という、PIRELLI由来の開発哲学を、PROMETEONがTBR専業メーカーとしてさらに深化させていることを示しています。
■ 実証主義が、日本の運送現場につながる
ダカール・ラリーという極限環境で得られる走行データや経験は、今後の市販トラック・バス用タイヤの開発に活かされ、耐久性・信頼性・安定性の向上へとつながっていきます。
これらの技術的フィードバックは、長距離輸送や高積載での使用が多い日本の物流・運送現場においても、大きな価値を持つものです。
PROMETEONは、PIRELLIのTBR技術を礎としながら、世界各国の輸送環境に適したタイヤを開発し続けています。
Pirelliタイヤ、日本国内取扱いラインナップはこちら
本記事は、PROMETEON Tyre Groupが発信する公式情報および、海外のタイヤ業界専門メディアにより公開されている内容をもとに、P-TBR JAPANが日本市場向けに再構成・要約したものです。
PROMETEONおよびPIRELLIの技術的背景や開発思想、グローバルでの取り組みを正しくお伝えするため、信頼性の高い一次情報・業界報道を参照しています。
2023.12.19